私の朝
朝起きて、毎日空が明るいことに安心する。
失恋した日の夜はどれほど朝が来ることを望んだか知らない。どれほど静寂で凍りきった夜を恨んだか、私は知らない。
寝ぼけたままカーテンを開けて晴れなのか、雨なのかを確認する。雨でも特になんとも思わないのだけれど、一応確認する。
豆乳をお気に入りのマグカップに注ぐ。
今日、仕事じゃなかったらカーテンを洗濯しようと思ってたのにな。なんて嘘を思う。
このまま柔軟剤の匂いに包まれて二度寝をしてしまったらどうだろう、このまま降りる駅を過ぎてどこまでもどこまでも行ってしまったらどうだろう、
怒られるかな
クビって言われちゃうかな。
悪い妄想をしながら仕事に行く
仕事は好きだ、
でも悪いことを考えるのはもっと好きだ。
私は悪いことだらけでできている。
きっと、そういうことなんだと、思う。