木曜日あたりの夕方はちょっぴり優しい。
みんな少しずつゆっくりで、少しずつやさしい。
カレーライスの匂い
餃子の匂い
どこにもあるような、匂いといっしょに家路につく。
夕方になると突然実家に帰りたくなる。
本当にどこでもドアがあったのなら
私はきっと実家にばかり帰ってしまうと思う
母の煮すぎて崩れてしまってる肉じゃがを食べに行きたいと思うし
私のために甘口にさらに蜂蜜をいれて作るカレーライスをおかわりしに行きたいと思う
そんなことばかり
シャボン玉みたいに妄想を膨らませては
消えるのを待っている